新日本古典籍総合データベースは、国文学研究資料館が長年にわたって蓄積してきた豊富な著作・書誌情報と、同館「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画(歴史的典籍NW事業)」においてデジタル化した多彩な古典籍画像を、インターネット上で自由に見ることができるポータルサイトです。
これまで、古典籍に蓄積された知に触れるためには、直接所蔵機関に赴いて古典籍を閲覧する必要がありました。しかし、新日本古典籍総合データベースによって、いつでも・どこでも・誰でも、気軽に触れることができるようになりました。
新日本古典籍総合データベースの特長のひとつは「著作コントロール」です。古典籍は、同じ作品(これを「著作」といいます)であっても、その本により異なる書名を持つことがあります(たとえば、『源氏物語』、『けんし』、『光源氏』、一部分のみが残されている場合で『きりつほ』『うつせみ』など)。また、同じ書名であっても、異なる内容を持つことがあります(たとえば、紫式部の著した『源氏物語』だけでなく、その注釈書も『源氏物語』という書名である場合など)。
著作コントロールとは、個別の(物理的な)本の書誌情報を、著作単位でとりまとめることです。このことで同じ作品の異なる伝来の本を調べる、といったことも容易にできるようになります。
新日本古典籍総合データベースには現在(2022年4月)、約71万件の書誌情報が収録され、そのうち19万件近くに画像情報が紐づいています。そして、それらをとりまとめる著作情報は約19万件にものぼります。
ジャパンナレッジではこの新日本古典籍総合データベースの「著作情報」が検索可能となりました。見出し検索では統一書名と別書名を、全文検索では著作情報の著者名・分類・成立年を検索することができます。ジャパンナレッジでヒットした著作情報から新日本古典籍総合データベースで公開されている、よりくわしい情報や古典籍画像をダイレクトに閲覧することができます。